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なぜSEO対策業者は「Googleガイドラインに沿ったHTML実装ができているホームページ」を狙うのか

「最近、SEO対策業者から営業電話が増えた」というご相談を受けることがあります。電話を取ると「あなたのホームページは、あと一歩で検索1ページ目に入ります」と言われる、というパターンが多いです。

「順位が上がるまで無料」成果報酬型SEO対策業者のビジネスモデルでも触れましたが、業者は手当たり次第に営業しているわけではありません。狙いを定めて、リストを作って、電話をかけてきます。

業者が狙うのは、皮肉なことにGoogleガイドラインに沿ったHTML実装ができているホームページです。本記事ではその構造的な理由を掘り下げます。

まず「HTML実装」と「SEO設計」を区別する

業者の話に入る前に、用語を整理しておきます。

HTML実装とは、HTML文書構造のレベルで、Googleガイドラインに沿った要件を満たしている状態を指します。具体的には以下のような技術要素のことです。

  • titleタグの適切な設定
  • 見出し階層(h1〜h6)の論理的な構造
  • meta description
  • alt属性
  • canonical
  • 構造化データ
  • 内部リンクの設計
  • URLの設計
  • レスポンシブ対応
  • ページ速度の最適化

これらが整っているホームページは、Googleからクローリングされやすく、検索エンジンに正しく評価される土台ができている状態です。

一方、SEO設計は、HTML実装を含みつつ、その上に立つ全体の設計を指します。

  • 理解した強みからホームページの原稿を作成すること
  • Googleの理念に沿ったHTML記述(実装)
  • 利用者の感情への回答
  • Google+閲覧者の両方からの信用構築
  • 自然検索で上位表示されるための施策全般

つまりSEO設計は「設計+実装+原稿+信用構造」の全体です。HTML実装はその一部にすぎません。

この区別が、業者が何を見て、何ができて、何ができないかを理解する鍵になります。

業者は「HTML実装」を点数化している

業者はテレアポ部隊を雇って、リストに対して電話をかけています。リストの作り方は大きく2つあります。

検索結果からの抽出

「業種名 地名」のような商用キーワードを検索エンジンで叩き、結果の2〜3ページ目に出てくるホームページを抽出します。

1ページ目に既に入っているサイトは「上位表示」の余地がないので対象外。10ページ目以降のサイトは「上位表示」までの距離が遠すぎて対象外。「あと一歩」のところにあるサイトを狙います。

HTML実装の点数化

業者の中には、対象サイトのHTML文書構造を自動で点数化する仕組みを持っているところがあります。titleタグ、見出し階層、内部リンク、meta description、構造化データといった技術要素を点数で評価する。

ある程度の点数が出ているサイトを「上位表示のポテンシャルがある」として営業先リストに入れます。

業者が点数化して見ているのは、あくまでHTML実装の部分です。原稿の質や強みの伝わり方、信用構造といった「設計」の領域は、点数化の対象外です。

つまり業者は、HTML実装が整っているサイトを見つけ出して、そこに電話をかけてくるということです。

なぜ「実装ができている」サイトを狙うのか

業者がHTML実装済みのサイトを狙う理由は、業者のビジネスモデルそのものに組み込まれています。

成果報酬型SEOの報酬条件は「指定キーワードがGoogle検索で10位以内に入った日数 × 単価」。10位以内に入らなければ、業者は1円も受け取れません。だから業者は、どうしても短期間で順位を動かさないといけません。

業者の施策は基本的に2つしかありません。被リンクの設置と新規ページの追加。この2つで順位を動かせるのは、HTML実装が整っているサイトだけです。

titleタグがバラバラ、見出し階層が崩れている、内部リンクが整っていない、構造化データが入っていない。こうしたサイトには、被リンクや追加ページを足しても順位は動きません。Googleがサイト全体の評価を下げているからです。

だから業者は、最初から「順位を動かせるサイト」だけを選んで営業する必要があります。これがリスト作成と点数化の動機です。

業者が新規のホームページに手を出さない理由

これからホームページを作る方に対して、成果報酬型SEO業者は基本的に営業しません。なぜなら、ゼロから作るとなると、業者の作業範囲が大きくなりすぎて、成果報酬モデルでは経済的に成立しないからです。

業者がやろうとしていることは、あくまで既存のHTML実装の上に乗っかって、1〜数ページを追加し、被リンクを設置することで指定キーワードの順位を動かすことです。それ以上のことはやらない、というよりやれない。

ホームページ全体のSEO設計(強みのヒアリング、原稿づくり、HTML全面の実装、信用構造の設計)をやろうとすると、膨大な作業量になります。これを成果報酬でやるのは業者にとってリスクが高すぎる。だから業者の作業範囲は意図的に絞られています。

業者が触れない、触れられない部分

業者がターゲットにしているのは「HTML実装」のレベルだけです。SEO設計の全体には、業者が触れない部分が大きく残されています。

  • 強みのヒアリング:お客様自身の強みを引き出し、言語化する作業
  • 原稿づくり:強みを伝える文章を書き起こす作業
  • 利用者の感情への回答:検索した人が何を求めているかを汲み取って応える設計
  • 信用構造の設計:E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を組み込む作業

これらは業者の作業範囲外です。業者は「指定キーワードで順位を上げる」ことが報酬条件なので、お客様の強みを引き出す動機を持ちません。

そして、ここが業者の施策の決定的な限界でもあります。検索した人がお問い合わせをしたくなる原稿、強みが伝わるコンテンツ、信用が積み重なる構造。これらがないと、順位が上がってもお問い合わせは増えません。

やまだやの考え

やまだやでSEO設計を行ったホームページには、SEO対策業者から営業電話が入ります。これはやまだやがちゃんと設計・実装した結果として、業者の点数化で「あと一歩」のターゲットに映る、ということです。

業者が施策をかけて順位を動かせるのは、HTML実装が整っているホームページだけです。実装が崩れているサイトには、被リンクや追加ページを足しても順位は動きません。業者はHTML実装の上に乗っかっているだけです。

逆に言えば、業者がターゲットにできるのは「実装」のレベルまでです。「設計」の全体、つまり強み・原稿・感情への応答・信用構造といった、お問い合わせを生むために必要な部分には、業者は触れません。触れられません。

だから業者の施策で順位が上がっても、お問い合わせは増えにくい。順位は上がるけど、検索からたどり着いた人が「ここに頼みたい」と思える原稿が無いからです。

業者のビジネスモデルそのものが、HTML実装と SEO設計の違いを照らし出しています。順位を動かすには実装で足りる。お問い合わせを生むには設計の全体が必要。

やまだやはSEO設計を行っています

検索順位を上げる、そしてお問い合わせや来店につなげる。この両方を達成するためには、HTML実装だけでなく、SEO設計の全体を組み込む必要があります。原稿、強みの言語化、利用者の感情への回答、信用構造。これら全部を構築段階で設計しておく。

SEO設計の中身については「SEO設計」とは具体的に何を指すのか?で詳しく書いています。

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