「順位が上がるまで無料」成果報酬型SEO対策業者のビジネスモデルで触れた業者の施策は2つあります。被リンクの設置と、新規ページの追加です。
このうち「新規ページの追加」が、実際にどんなページを作っているのか。本記事ではその実態と、なぜそういうページが生まれてしまうのかを扱います。
業者が追加するページの中身
業者がお客様のホームページに追加するページは、お客様の業務とほとんど関係のない内容になることがあります。
たとえば、ある業者がお客様のサイトに「○○(業種名)が選ぶ○○(地名)のおすすめ観光地」のようなページを追加しているケースがあります。狙ったキーワードは「業種名 + 地名」。確かにそのキーワードは記事内に含まれているので、検索結果には引っかかります。
しかし、観光地を探してそのページにたどり着いた人が、その業種に仕事を依頼するでしょうか。普通に考えれば、しません。
なぜそんなコンテンツが生まれるのか
業者の報酬条件は「指定キーワードでの順位」です。「指定キーワードが10位以内に入った日数 × 単価」で課金される。だから業者は、どうにかして指定キーワードを含むページを作り、それを上位に押し上げる必要があります。
業者の典型的な作り方は以下の通りです。
検索上位3〜10位の記事構造を分析する
指定キーワードでGoogle検索を叩き、上位3〜10位に出てくる記事を集めます。そして、それらの記事の構造(見出し、文字数、内部リンクの数、画像の数など)を分析する。
上位記事の構造を真似て新しいページを作る
分析した構造を参考に、指定キーワードを含む新しいページを作ります。文字数を確保し、見出しを揃え、関連キーワードをちりばめる。
このページがお客様の業務とどう関係するかは、業者にとってはあまり重要ではありません。重要なのは「指定キーワードで上位に表示されること」だけです。
お客様のサイトに追加する
完成したページをお客様のサイトに追加します。お客様のドメインの権威を借りる形で、指定キーワードでの上位表示を狙う。
ページの中身がズレる構造的な理由
業者が作るページの中身がお客様の業務とズレてしまうのは、業者の目的とお客様の目的が一致していないからです。
業者の目的は「指定キーワードでの順位」。 お客様の目的は「お問い合わせ・契約」。
両者は契約条件のレベルで一致していません。業者は契約条件である「順位」を達成しさえすれば良い。報酬の発生条件と一致しないお問い合わせの増減は、業者の責任範囲外です。
だから業者は、お客様の業務に沿った原稿を書く動機を持っていません。指定キーワードを含むページであれば、中身は何でもいい。それが「観光地紹介」になることも「全国の○○ランキング」になることも「○○の歴史」になることもある。
順位が上がっても、お問い合わせは増えない
このやり方で指定キーワードの順位が10位以内に入ると、業者の報酬が発生します。お客様としては「順位が上がった」という事実があるので、納得して支払いを続けることになります。
しかし、お問い合わせは増えません。
検索でそのページにたどり着いた人は、「観光地を探していた人」や「ランキング情報を見たかった人」であって、お客様の業種に仕事を依頼したい人ではないからです。サイトに来てもすぐ離脱して、お問い合わせフォームには進みません。
ホームページの本来の目的は、検索した人に見つけてもらい、内容を読んでもらい、お問い合わせや来店につなげることです。順位はそのための手段であって、目的ではありません。
業者は手段の達成を売っているだけで、目的の達成は売っていない、ということです。
業界自身が認める問題
この問題は、業者批判をする立場の人だけが指摘しているわけではありません。SEO業界の中でも、月額固定型のサービスを提供している会社などからは、「成果報酬型は上位表示のみに特化していて、コンバージョン(お問い合わせや売上)には結びつかないケースが多い」と認められています。
業界全体が、成果報酬型のこの構造的な問題を認識している状態です。
やまだやの考え
検索した人がお問い合わせしたくなる原稿を書く。これはSEO設計の核心の仕事です。業者の施策の外にあります。
やまだやのSEO設計の出発点は「理解した強みからホームページの原稿を作成すること」です。事業者自身が把握している自社・自店の強みを、ホームページの原稿として言語化する。料金が安い、対応が早い、といった一般化された言葉ではなく、「他とどう違うのか」「どんな経験や実績が他にない価値になっているのか」「誰の、どんな困りごとに応えてきたのか」に踏み込んだ文章を書き起こす。
ここがあって初めて、検索した人に「ここに頼みたい」と感じてもらえるホームページになります。
業者が量産する「業種名 + 地名」狙いのページは、強みが書かれていません。指定キーワードを含むだけのページです。これではお問い合わせには繋がりません。
やまだやはSEO設計を行っています
順位を上げることが目的ではなく、お問い合わせや来店につなげることが目的です。この目的のために、強みを原稿にして、HTML文書構造を整え、利用者の感情に応えるコンテンツを設計する。これがSEO設計の核心です。
SEO設計の中身については「SEO設計」とは具体的に何を指すのか?で詳しく書いています。