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契約終了で被リンクを撤去される構造 ─ なぜSEO対策業者とやめにくい関係になるのか

「順位が上がるまで無料」成果報酬型SEO対策業者のビジネスモデルで触れた通り、業者は契約終了で被リンクを撤去します。

このときホームページに何が起こるのか。そしてなぜ多くのお客様が「外されるのが怖くて解約できない」という状態に陥るのか。本記事ではその構造を扱います。

契約が終わると業者は被リンクを撤去する

業者が設置した被リンクは、業者自身が運営するサテライトサイト群(PBN)から貼られています。業者がサテライトサイトを管理しているので、契約が終われば、業者はそれらのリンクを一斉に外せます。

「外す」と言っても、業者が悪意を持ってやっているとは限りません。業者にしてみれば、サテライトサイトのリソースは他の契約者向けに使えるようにしておきたい。だから契約が切れたお客様の被リンクは、当然外します。

ただし結果として、お客様のホームページからは大量の被リンクが消えることになります。

順位が急落するメカニズム

業者の施策の力で上位表示されていたホームページは、被リンクが外された瞬間から順位が下がり始めます。

被リンクの効果でGoogleからの評価が底上げされていた状態がリセットされ、本来の評価に戻る。これはGoogleがやっている自然な調整であって、サイトに何か新しい問題が起きたわけではありません。それでも、お客様から見れば「順位が落ちた」という事実だけが残ります。

業者と契約していたキーワードで1ページ目に入っていたサイトが、契約終了後の数週間で10ページ目以降に落ちる、というケースもあります。

「外されるのが怖くて解約できない」

業者と契約しているお客様の多くが、解約をためらいます。

理由は単純で、被リンクが外されると順位が落ちることを、お客様自身も理解しているからです。順位が落ちれば検索流入が減る。検索流入が減ればお問い合わせも減る。事業に直接影響します。

だから「効果が薄い気がする」「月額の支払いが負担」と感じていても、解約に踏み切れない。業者との契約を続けるしかなくなります。

業者から見れば、契約継続のための強力な仕組みです。被リンクの撤去という「やめたときのペナルティ」が、事実上の解約抑止になっている。

契約条項の縛り

被リンク撤去の問題だけでなく、契約書の中身も解約を難しくしています。成果報酬型SEOの契約には、業者側のリスクヘッジとして以下のような条項が組み込まれていることが多くあります。

最低契約期間

半年〜1年の最低契約期間を設定。期間内の解約はできない、もしくは違約金が発生する。

自動更新条項

契約期間が満了しても、自動的に同じ条件で更新される。

解約予告期間

解約を申し出る場合は、契約満了日の30〜60日前までに書面で通知する必要がある、というもの。これを過ぎると次の更新期間に突入する。

違約金

期間内に解約する場合、残期間分の費用を一括で支払う、または定額の違約金を支払う。

これらが組み合わさると、お客様の意思だけでは契約を終わらせるのが困難になります。

ペナルティを残されるリスク

さらに厄介な問題があります。

業者が設置した被リンクの中に、Googleガイドラインに違反するもの(不自然なリンクパターン、リンクスパムと判定されるもの)が含まれていた場合、契約終了後もGoogleからの手動ペナルティがホームページに残ることがあります。

業者は被リンクを「撤去」しますが、Googleの検出ログまでは消せません。一度ペナルティが付くと、回復には数ヶ月〜1年以上かかることもあります。

弁護士ドットコムなどの相談サイトには、こうしたケースの相談が多く寄せられています。「契約終了後、ホームページが検索結果から消えた」「会社名で検索しても表示されない」といった内容です。

やめるためにできること

業者との契約を解消したいときの選択肢は、ホームページの状態と契約条件によって変わります。

1つの考え方は、今のホームページにSEO設計をしっかり入れ直すことです。被リンク依存ではなく、HTML文書構造と原稿の品質で評価されるホームページに作り変えていく。これができれば、業者の被リンクが外れても、長期的には本来の評価で順位が戻ってきます。

もう1つの考え方は、ホームページ自体を作り直すことです。古いドメインを使い続けるとペナルティの影響が残るリスクがあるので、思い切って新しい設計で作り直したほうが早いケースもあります。

どちらにしても、業者の被リンクに頼らない構造に転換することが必要です。

やまだやの考え

業者と契約を結んだお客様が悪いわけではありません。「順位が上がるまで無料」という訴求に乗ったことを後悔する必要もありません。営業のうまさで契約に至るのが業界の常態ですから、たまたまその時期に営業電話を取ったかどうかで結果が変わってしまう。

ただ、契約してしまった後の構造を理解しておくことは大事です。被リンク撤去と契約条項の組み合わせで、業者をやめにくくする設計になっている。これがビジネスモデルの一部です。

そして大事なのは、やめた後にどうするかです。被リンク依存の状態から抜け出すには、ホームページ自体のSEO設計をやり直すしかありません。HTML文書構造を整え、原稿を強みベースで書き直し、内部リンクを設計する。地味ですが、これが長期的に持つ唯一の方法です。

やまだやはSEO設計を行っています

業者との契約中の方、契約終了後の方からのご相談もお受けしています。今のホームページのSEO設計を診断し、業者の被リンクに頼らない構造に整え直す作業です。

SEO設計の中身については「SEO設計」とは具体的に何を指すのか?で詳しく書いています。

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