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ホームページ制作会社に「公開した」と言われたのに、Google検索にヒットしないのはなぜですか?

解答

業者が「公開した」と言っている作業の中身が、Googleの検索結果に表示されるところまでを含んでいないからです。

ホームページを「公開する」というのは、本来、検索でヒットする状態にするまでを指します。ところが、サーバーにファイルを置いた時点で「公開しました」と発注者に伝え、そこから先の作業を行わない業者があります。すると、ホームページはサーバーには存在しているのに、Googleはその存在を知らないままになります。だから検索しても出てきません。

この記事は、業界の通用語として使われている「公開」という言葉を、本来の意味に書き戻すための記事です。

ホームページの「公開」とは何か

ホームページには目的があります。検索した人に見つけてもらい、内容を読んでもらい、お問い合わせや来店につなげる。この目的から逆算すると、ホームページを「公開する」ということは、検索した人から見つけてもらえる状態にするところまでを含みます。

サーバーにファイルを置いただけでは、誰の目にも触れないままです。それは「公開した」とは言えません。

業界では「サーバーにアップロードしたら公開完了」という運用が当たり前のように行われています。発注者に「公開しました」と伝えるタイミングも、その時点です。ただ、発注者が「公開してください」とお願いしている時、頭の中にあるのは「検索した人に見つけてもらえる状態にしてください」という意味のはずです。

この記事では、ホームページを「公開する」を以下の意味で使います。

検索でヒットする状態にするまでを指す。サーバーにファイルを置いただけは、まだ公開ではない。

「公開」までに必要な7つの作業

検索で見つけてもらえる状態にするには、次の7つの作業が必要です。これらすべてを行って、初めて「公開した」と言えます。

1. 本番ドメインでサーバーに置く

完成したホームページのファイル一式をサーバーに置き、本番のURLでアクセスできる状態にします。

ここまでは、業界が「公開」と呼んでいる作業の範囲です。多くの業者は、ここで「公開しました」と発注者に伝えます。

ただし、これだけではGoogleはホームページの存在を知りません。本番ドメインでアクセスできる状態は、公開の出発点であって、ゴールではありません。

2. noindex を外す

制作中、まだ完成していないホームページが検索結果に出てしまうのを防ぐため、「このページを検索結果に出さないでください」という指示(noindex)を入れています。本番ドメインに置いて表示確認まで終えたあと、この指示を外します。

ここでつまずくと、決定的なことが起きます。noindexが入ったままだと、Googleはホームページを訪れても「検索結果に出さないでください」という指示に従い、検索結果に登録しません。サーバーには存在しているのに、検索しても永遠に出てこない状態です。

確認方法は、自分でもできます。ブラウザでホームページを開き、右クリックから「ページのソースを表示」を選択します。表示されたコードの中で noindex という文字列を検索(Ctrl+F/⌘+F)してください。<meta name="robots" content="noindex, nofollow"> のような記述があれば、noindexがまだ効いています。

3. Google Search Console にホームページを登録する

Google Search Console は、Googleと自分のホームページをつなぐ無料のツールです。ここにホームページを登録し、所有者であることを証明します。

このツールは、自分のホームページがGoogleにどう認識されているかを確認するための、唯一の公式な窓口です。インデックスされているか、サイトマップが届いているか、エラーが起きていないか。すべてここで確認します。逆に言うと、Search Consoleに登録されていなければ、Googleとの間で何が起きているかを業者も発注者も把握できません。

ここで重要なのは、所有者として登録されているのが業者だけになっていないかという点です。発注者にも権限が共有されていなければ、業者が連絡を取れなくなった瞬間、発注者は自分のホームページの状態を確認する手段を失います。

Search Console の管理権限について詳しくは、別の記事で扱っています:Google Search Console の管理権限を、業者からもらっていますか?

4. XMLサイトマップ(sitemap.xml)を作る

XMLサイトマップは、ホームページに含まれる全ページの一覧をまとめたファイルです。Googleが「このホームページにはどんなページがあるか」を効率的に把握するために使います。

WordPressであれば、プラグインで自動生成されます。あなたのドメイン名/sitemap.xml でアクセスできる状態にしておきます。

これがないと、Googleはホームページ内のページを見つけるのに、内部リンクを順番にたどる方法しか取れません。トップページからリンクされていないページは、いつまで経ってもGoogleに認識されないままになります。

5. Search Console から sitemap.xml を送信する

Search Console の「サイトマップ」メニューから、sitemap.xml のURLを送信します。これでGoogleは、ホームページの全ページの一覧を受け取ります。

サイトマップを作っただけでは不十分です。Googleに「このサイトマップを見てください」と能動的に伝える必要があります。これは数分で終わる作業ですが、やっていないと、せっかく作ったサイトマップが何の役にも立ちません。

6. 主要URLのインデックスリクエストを送る

トップページや主要なサービスページなど、優先的に検索結果に登録してほしいURLを、Search Console の「URL検査」から手動でリクエストします。

サイトマップを送信しただけでは、Googleがいつ巡回に来るかは分かりません。インデックスリクエストを送ると、Googleに「このURLを優先的に見に来てください」と直接お願いできます。数日から数週間でインデックス(検索結果への登録)が行われます。

ただし、リクエストを送ったからといってGoogleが必ず登録するわけではありません。最終的にインデックスするかどうかはGoogleの判断です。それでも、リクエストを送らない限り、こちらから打てる手は他にありません。

「検索に出るまで3ヶ月かかります」「Googleの判断なので分かりません」と業者から言われることがありますが、本来この作業をきちんとやれば、数週間でインデックスは完了します。

この話を詳しく扱った記事はこちら:業者から「Googleに載るには3〜6ヶ月かかります」と言われました。本当でしょうか?

7. site:検索でインデックスを確認する

site:ドメイン名 で検索して、ホームページが実際にGoogleの検索結果に登録されたことを確認します。1件以上出れば、ようやく公開は完了です。

ここまでやって、初めて「公開した」と言える状態になります。1から7のどれか1つでも飛ばされていれば、それは公開作業の途中で止まっています。

site: 検索で0件だった場合、4つの原因のうちどこで止まっているかを切り分ける必要があります。詳しくは別の記事で扱っています:site:検索の結果が0件でした。何を確認すれば良いですか?」

なぜ業者は「サーバーに置いただけ」を「公開」と呼んでしまうのか

ここからは、業界の構造の話です。なぜこんなことが起き続けるのか。業者個人の悪意や手抜きの話ではなく、業界の仕組みとしてそうなっているところがあります。

見積項目に「公開作業」が独立して立っていない

ホームページ制作の見積書をいくつか並べて見ると、項目の建て方は業界でほぼ統一されています。

  • 企画費・ディレクション費
  • サイト設計費(サイトマップ、ワイヤーフレーム)
  • デザイン費
  • コーディング費
  • 環境構築費(サーバー設定、SSL、CMS導入)
  • SEO初期設定費(タイトルタグ、メタディスクリプション、XMLサイトマップ作成)
  • テストデバッグ費
  • 運用・保守費(月額)

このリストを見て、気づくことがあります。Search Console への登録、サイトマップの送信、インデックスリクエスト、site:検索での確認は、見積項目のどこにも独立して立っていません。

「環境構築費」はサーバー設定までで終わります。「SEO初期設定費」にはサイトマップ「作成」までは入りますが、「送信」と「確認」までは入っていない場合がほとんどです。「運用・保守費」は公開後の話で、これは月額のセキュリティ・更新作業が中心です。

つまり、ホームページを「検索でヒットする状態」にするための作業の後半(ステップ3〜7)が、見積項目として独立していない状態が業界の標準になっています。

項目として立っていない作業は、お金が動きません。お金が動かない作業は、工程として担保されません。担保されない工程は、誰がいつやるのかが曖昧なまま、しばしば「やらない」で済まされます。

制作と公開作業が市場構造として分離している

もう一つ、見落とせない現象があります。

ホームページ制作のクラウドソーシングサイトを開いてみると、「Search Console設定代行」「サイトマップ送信代行」が独立したサービスカテゴリーとして売られています。1件あたり5,000円から数万円で、専門のフリーランスが請け負っています。

これは、Search Console関連の作業が「制作の一部」ではなく「別の専門サービス」として認識されている、ということです。市場の構造として、制作と公開が分離されています。

その結果、ホームページの制作を発注した人は、別途「Search Console設定代行」を依頼しないと、検索でヒットする状態まで持っていけない。発注者にそんな知識を持つよう求めるのは、本来は順序が逆です。

低価格化の中で「見えない作業」から削られていく

クラウドソーシング上の低価格パッケージを見ると、5ページ程度のホームページが5万〜18万円で出品されています。そこに記載されている「含まれる作業」を見ると、たとえば次のようなリストです。

  • WordPress導入・初期設定
  • スマホ対応
  • 基本的な内部SEO対策
  • お問い合わせフォーム
  • お知らせ機能
  • セキュリティ対策

「基本的な内部SEO対策」と書かれていますが、これはタイトルタグやメタディスクリプションの設定のことで、Search Console関連の作業は含まれていません。

価格が圧縮されると、削られるのは「発注者から見えない作業」です。デザインや機能は納品物として目に見えるので削れません。サーバーへのアップロードも、しないとそもそも納品にならないので削れません。一方、Search Consoleの設定やインデックスリクエストは、発注者がその存在を知らない限り、やってもやらなくても納品物の見た目は変わりません。

実際に、外注関係のトラブルでこの作業が止まる現場があります。「コーディングを担当している外注先と関係がうまくいかなくなって、Search Consoleの作業ができません」。発注者にとってこれは「業者の内部事情」であって、自分の事業の利益と無関係に決まる話ではないはずですが、見積項目として独立していない作業は、こういう場面で真っ先に止まります。

業界構造の話を整理すると、こうです。

  1. 見積項目として「公開作業」が独立して立っていないので、お金の流れに乗らない
  2. 制作と公開が市場構造として分離しているので、別の専門領域として扱われる
  3. 価格圧縮の中で、見えない作業から削られていく

こういう構造の中で仕事が回っていることを知っておくと、発注者として何をすべきかが見えてきます。

お客様が「公開された」と信じる前に自分で確認できること

業者から「公開しました」と連絡が来たとき、その言葉を鵜呑みにせず、自分でも確認できることが5つあります。すべて無料で、専門知識もほとんど要りません。

1. site:ドメイン名 で検索する

Googleの検索窓に site:あなたのドメイン名 と打ち込みます。たとえばやまだやなら site:yamadaya-web.net です。

1件以上出れば、Googleに登録されています。「該当する結果はありませんでした」と出れば、1ページも登録されていません。

0件と表示された場合の詳しい確認手順は、別の記事で扱っています:site:検索の結果が0件でした。何を確認すれば良いですか?」

2. 自社名・屋号で検索する

会社名や屋号で検索して、自分のホームページが上位に出てくるかを確認します。自分の名前で検索しても自分のホームページが出てこない場合、ほぼ間違いなくインデックスされていません。

3. ブラウザでソースを表示して noindex を検索する

ホームページを開き、右クリックから「ページのソースを表示」を選択。表示されたコードの中で noindex を検索します。<meta name="robots" content="noindex, nofollow"> が出てきたら、noindexが効いた状態で納品されています。

4. Search Console の権限をもらえているか確認する

業者に「Google Search Console の管理権限を共有してください」と依頼します。所有者またはユーザーとしてアクセスできる状態を作っておきます。これができていないと、業者が対応しない場合、何の確認も自分でできません。

Search Console の権限の種類や、業者から引き継ぐ方法については、別の記事で詳しく扱っています:Google Search Console の管理権限を、業者からもらっていますか?

5. サイトマップが届いているか確認する

Search Console の「サイトマップ」メニューを開き、sitemap.xml が「成功」のステータスで届いているかを確認します。送信されていない、またはエラーになっている場合、Googleはホームページ全体を把握できていません。

このうち、1番と2番は権限なしですぐにできます。納品連絡を受けたら、まず1番と2番を試してみてください。

業者からよく言われる説明と、その読み解き方

「公開しました」と言われた後、お客様が「検索に出てこないのですが」と問い合わせると、業者からいくつか定型的な説明が返ってきます。それぞれ、どう読み解けばいいかを整理します。

「Googleに載るには3〜6ヶ月かかります」

これは半分本当で、半分違います。検索順位が安定するまでに数ヶ月かかることはあります。ただし、インデックス自体(検索結果に登録されること)は、Search Consoleからインデックスリクエストを送れば、数日〜数週間で完了します。

3ヶ月待っても site: 検索で1件も出ない場合、待っている間にインデックス作業が進んでいるのではなく、そもそも作業が行われていない可能性が高いです。

この話を詳しく扱った記事はこちら:業者から「Googleに載るには3〜6ヶ月かかります」と言われました。本当でしょうか?

「Googleの判断なので、こちらでは分かりません」

これは事実と違います。Search Console を見れば、Googleがホームページをどう認識しているかは明確に分かります。インデックスされたページ数、エラーになっているページ数、サイトマップが受理されているかどうか、すべて表示されます。

「分からない」と言われた時点で、業者が Search Console を見ていないか、見ていても発注者に説明できる状態ではない可能性があります。

「公開作業は別料金になります」

これは、発注時の確認事項です。見積書に「公開作業はどこまで含まれるか」を文書で確認しておけば、納品後に別料金を請求される事態は防げます。

納品後に「別料金です」と言われている時点で、見積の段階で項目が立っていなかった可能性が高い。これは前のセクションで触れた「見積項目に公開作業が独立して立っていない」業界構造の典型的な現れ方です。

やまだやの考え

やまだやはセカンドオピニオンとして、別の業者が作ったホームページに対応することがあります。実際にあった2つのケースをご紹介します。

ケース1:外注先との関係が壊れて作業が止まった

やまだやで複数のホームページを管理しているクライアントが、社内の事情で別のデザイン事務所に新しいホームページを発注しました。出来上がって「公開した」と業者から連絡があったものの、Google検索にヒットしません。

やまだやから業者に対して、Google Search Console での登録とインデックスリクエストの手順を資料にして渡しましたが、対応されません。デザイン事務所のディレクターに直接電話で確認したところ、「外注しているコーディング業者と関係がうまくいかなくなって、作業ができない」とのことでした。

業者の内部事情はあるかもしれません。ただ、それは発注者には関係のないことです。発注者は「ホームページを公開すること」をお願いしてお金を払っているのであって、業者が誰にどう外注しているか、その外注先と仲良くやれているかは、本来発注者が引き受けるべきリスクではありません。

ケース2:noindexが入ったまま納品され、管理権限ももらえなかった

別のお客様から「Google検索から消えたのですが、どうしてでしょうか?」というご相談がありました。

調べてみると、消えたのではなく、最初からインデックスされていませんでした。WordPressの「設定」→「表示設定」にある「検索エンジンでの表示」の項目で、「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」というチェックボックスが、入ったまま納品されていました。これがオンになっていると、サイト全体にnoindexが効きます。

さらに困ったことに、お客様は WordPress の管理者権限を業者からもらっていませんでした。Search Console の所有者権限もありません。サーバーへのアクセス情報もありません。つまり、お客様の側でできることが何もない状態でした。

やまだやとしてお手伝いするにしても、ホームページの中に入れない以上、新規でゼロから作り直す以外の道がありませんでした。お客様としては、業者に「実はインデックスされていなかったので直してください」と今更言うのも気が引ける。結局、やまだやで一から作り直す方向で進めることになりました。

2つのケースに共通する構造

この2つのケースに共通しているのは、業界の構造的な問題です。

公開作業が見積項目に独立して立っていない。だから外し忘れチェックも、権限引き渡しも、工程として担保されない。担保されない工程は、何かのきっかけで止まったり抜けたりする。お客様には何が起きているのか分からないまま、ホームページが検索に出ない状態が続く。

発注者の側でできる自衛策は、突き詰めれば2つです。

契約時に「公開作業はどこまで含まれるか」を文書で確認すること。 ステップ3〜7(Search Console登録、サイトマップ送信、インデックスリクエスト、site:検索で1件以上出ることを確認)が見積の範囲に含まれているかを、口頭ではなく書面で押さえておきます。

納品時に、WordPress管理者権限・Search Console所有者権限・サーバーアクセス情報を必ず受け取ること。 これがないと、業者と連絡が取れなくなった瞬間、または業者に何かを依頼するのが心理的に難しくなった瞬間、お客様の側で打てる手が一つもなくなります。

業者から「公開しました」と言われて検索してもヒットしない場合、まず site:ドメイン名 で検索してみてください。1件も出てこなければ、そのホームページは、まだ「公開」されていません。

「公開」のあとに何があるか

ここまでが「公開」の話です。検索でヒットする状態にするところまで。

ただし、検索でヒットする状態になったからといって、すぐに上位に表示されるわけではありません。検索順位は、HTMLの構造、原稿の質、競合サイトとの相対的な強さなど、別の要素で決まります。

ホームページの中身そのものを、検索エンジンに評価されやすい形に組み立てる仕事は、SEO設計と呼びます。後付けの「SEO対策」とは別の話で、構築段階で行うものです。これは別の記事で扱います。

この記事の射程は、あくまで「公開」までです。検索結果に登場する状態を作るところまでを「公開」と呼び、その先は別の仕事として扱います。

やまだやのセカンドオピニオン

ホームページを公開した(はずだ)けれど、自分で確認しても判断がつかない。業者と話してもよく分からない。そういうとき、第三者の目で現状を診断するのが、やまだやのセカンドオピニオンです。

  • site:検索で何が出てくるか
  • Google Search Console の状態
  • サイトマップが届いているか
  • インデックスされているか、されていない場合は何が原因か
  • noindex が残っていないか
  • WordPress管理者権限・Search Console所有者権限が発注者側に渡っているか

これらを診断した上で、今の業者に追加対応してもらうべきか、別の業者に切り替えるべきか、自分でやれることがあるか、をお伝えします。やまだやで作り直すことありきではありません。

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