解答
業者が「公開した」と言っている作業の中身が、Googleの検索結果に表示されるところまでを含んでいないからです。
ホームページを「公開する」というのは、本来、検索でヒットする状態にするまでを指します。ところが、サーバーにファイルを置いた時点で「公開しました」と発注者に伝え、そこから先の作業を行わない業者があります。すると、ホームページはサーバーには存在しているのに、Googleはその存在を知らないままになります。だから検索しても出てきません。
なお、この記事はGoogle検索にホームページを表示させる「公開」の話です。生成AI(ChatGPT・Geminiなど)に引用される状態にする作業(LLMO)は、また別の話なので、別の記事で扱います。
ホームページを「公開」するということ
ホームページには目的があります。検索した人に見つけてもらい、内容を読んでもらい、お問い合わせや来店につなげる。この目的から逆算すると、ホームページを「公開する」ということは、検索した人から見つけてもらえる状態にするところまでを含みます。サーバーにファイルを置いただけでは、誰の目にも触れないままです。それは「公開した」とは言えません。
検索で見つけてもらえる状態にするには、次の7つの作業が必要です。これらすべてを行って、初めて「公開した」と言えます。
1. 本番ドメインでサーバーに置く
完成したホームページのファイル一式をサーバーに置き、本番のURLでアクセスできる状態にします。
2. noindex を外す
制作中、まだ完成していないホームページが検索結果に出てしまうのを防ぐため、「このページを検索結果に出さないでください」という指示(noindex)を入れています。本番ドメインに置いて表示確認まで終えたあと、この指示を外します。
3. Google Search Console にホームページを登録する
Google Search Console は、Googleと自分のホームページをつなぐ無料のツールです。ここにホームページを登録し、所有者であることを証明します。
4. XMLサイトマップ(sitemap.xml)を作る
XMLサイトマップは、ホームページに含まれる全ページの一覧をまとめたファイルです。WordPressであれば、プラグインで自動生成されます。あなたのドメイン名/sitemap.xml でアクセスできる状態にしておきます。
5. Search Console から sitemap.xml を送信する
Search Console の「サイトマップ」メニューから、sitemap.xml のURLを送信します。これでGoogleは、ホームページの全ページの一覧を受け取ります。
6. 主要URLのインデックスリクエストを送る
トップページや主要なサービスページなど、優先的に検索結果に登録してほしいURLを、Search Console の「URL検査」から手動でリクエストします。Googleは数日〜数週間でインデックス(検索結果への登録)を行います。
7. site:検索でインデックスを確認する
site:ドメイン名 で検索して、ホームページが実際にGoogleの検索結果に登録されたことを確認します。1件以上出れば、公開は完了です。
ここまでが、ホームページを「公開する」という仕事の中身です。
公開できているかを、自分で確認する方法
検索で見つけてもらえる状態になっているかは、自分で確認できます。
Googleの検索窓に、次のように打ち込んでください。
site:あなたのドメイン名
たとえばやまだやなら site:yamadaya-web.net です。
- 結果が1件以上出る → Googleに登録されている
- 「該当する結果はありませんでした」と出る → 1ページも登録されていない
何も出てこなければ、業者の作業が3〜7のどこかで終わっています。
やまだやの考え
やまだやはセカンドオピニオンとして、別の業者が作ったホームページに対応することがあります。たとえばこんなケースがありました。
やまだやで複数のホームページを管理しているクライアントが、社内の事情で別のデザイン事務所に新しいホームページを発注しました。出来上がって「公開した」と業者から連絡があったものの、Google検索にヒットしません。やまだやから業者に対して、Google Search Console での登録とインデックスリクエストの手順を資料にして渡しましたが、対応されません。デザイン事務所のディレクターに直接電話で確認したところ、「外注しているコーディング業者と関係がうまくいかなくなって、作業ができない」とのことでした。
業者の内部事情はあるかもしれません。ただ、それは発注者には関係のないことです。発注者は「ホームページを公開すること」をお願いしてお金を払っているのであって、業者が誰にどう外注しているか、その外注先と仲良くやれているかは、本来発注者が引き受けるべきリスクではありません。
ホームページを公開するというのは、検索でヒットするまでのことを行うことです。
サーバーにファイルを置いただけで「公開しました」と言うのは、本来の公開の仕事のうち、最初の2つしかやっていない状態です。残り5つの作業が行われなければ、ホームページは存在していてもGoogleに知られないままで、検索した人に届きません。それは、ホームページを作った意味の半分以上を捨てています。
自分達で公開作業を最後まで完遂できる業者を選ぶこと。あるいは、契約時に「公開作業はどこまで含まれるか」を確認しておくこと。これが、ホームページを作ったのに検索でヒットしない、という事態を避ける、確実な方法です。
業者から「公開しました」と言われて検索してもヒットしない場合、まず site:ドメイン名 で検索してみてください。1件も出てこなければ、そのホームページは、まだ「公開」されていません。
やまだやのセカンドオピニオン
ホームページを公開した(はずだ)けれど、自分で確認しても判断がつかない。業者と話してもよく分からない。そういうとき、第三者の目で現状を診断するのが、やまだやのセカンドオピニオンです。
site:検索で何が出てくるか- Google Search Console の状態
- サイトマップが届いているか
- インデックスされているか、されていない場合は何が原因か
これらを診断した上で、今の業者に追加対応してもらうべきか、別の業者に切り替えるべきか、自分でやれることがあるか、をお伝えします。やまだやで作り直すことありきではありません。
ご相談は、やまだやのお問い合わせフォームからどうぞ。