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/ お客様からの質問と解答

ホームページ制作で「リース」「月額」「保守付き」と聞きますが、それぞれ違うのでしょうか?

解答

業界には「リース契約」「月額制プラン」「サブスク型」「月額レンタル」「保守付き月額プラン」など、似た言葉が複数あります。これらは指している実体が同じこともあれば、まったく違うこともあります。

呼称だけでは判別できません。本記事では、それぞれの呼称が実際に何を指しているのかを整理します。お客様が業者から提案された契約形態が、どれにあたるのかを判断できるようになることを目的としています。

① リース契約

リース契約は、本来「形のあるもの」を借りる契約形態です。コピー機、車両、機械設備などが対象になります。

ホームページ自体は無形のため、本来はリース契約の対象になりません。過去には、CD-ROMや管理用タブレットなど形のあるものと抱き合わせて契約させる手法が使われていました。

リース契約は三者間で成立します。お客様、ホームページ制作会社、そして信販会社(クレジット会社・リース会社)です。お客様は信販会社に月額を支払い、信販会社は制作会社に契約成立時点で総額を一括で支払います。

2015年前後から、金融・証券系の法律が厳しくなったことで、信販会社・銀行系リース会社はホームページ関連のリース契約を引き受けにくくなりました。現在は減少していますが、ゼロではありません。

「リース契約」を提案された場合は、信販会社が間に入る形態である可能性があります。

② 月額制プラン/サブスク型/月額レンタル

業界で呼び方は分かれていますが、これらは指している実体が同じです。「サブスクリプション型」「月額定額」「月額レンタル契約」と呼ばれることもあります。

業者と直接の月額契約で、信販会社は介在しません。お客様は業者に毎月の使用料を支払い、その対価としてホームページを使い続けます。

月額には、制作費・サーバー代・ドメイン代・SSL費・基本的な保守・軽微な更新対応などがパッケージ化されているのが一般的です。

初期費用は無料か数万円程度、月額は1万円〜3万円程度が標準的なレンジです。

業界記事では、これが2026年現在の主流の形態とされています。中小企業や個人事業主向けの提案では、多くがこの形態です。

ホームページの所有権は業者側に残ります。ドメインも業者管理が標準です。

③ 保守付き月額プラン

「保守付き」という言葉は、業者によって2つの異なる内容を指します。同じ言葉で違うものを指しているため、最も混乱を生む呼称です。

パターンA:制作費は別途、月額は保守費だけ

制作費を最初に一括(または分割)で支払い、その後の保守費を月額で支払う形態です。実質は次に説明する「④ 買い切り+保守契約」と同じです。所有権はお客様にあります。

パターンB:制作費込みで月額

制作費・サーバー代・ドメイン代・保守費がすべて月額に含まれる形態です。実質は「② 月額制プラン」と同じです。所有権は業者側にあります。

「保守付き月額プラン」と提案された場合は、契約書を見て、どちらのパターンなのかを確認する必要があります。月額に「制作費」が含まれているかどうかが分かれ目です。

④ 買い切り+保守契約

制作費を一括(または分割)で支払って、ホームページの所有権を取得する形態です。その後、保守費を月額で支払います。

保守費の相場は、月額5,000円〜2万円程度(基本的な作業)、3万円〜5万円程度(更新作業込み)です。

ドメイン・サーバーは原則お客様名義です。

「サブスク型」が登場する以前の標準的な形態で、現在も中規模〜大規模のサイトでは主流です。

呼称ではなく契約書を見るためのポイント

呼称が同じでも、契約書の内容によって実体は変わります。お客様が判断する際に確認すべきは、契約書の次の5項目です。

  1. ホームページの所有権は誰のものになるか
  2. ドメインの名義は誰のものか
  3. 制作費は月額に含まれているか、別途か
  4. 解約時にホームページのデータ・ドメインがどう扱われるか
  5. 契約期間中途解約条件

この5項目を確認すれば、業者が使っている呼称が何であれ、契約の実体を把握できます。

やまだやの考え

ここまで4つの契約形態を整理しました。やまだやとしては、長い目で見ると「④ 買い切り+保守契約」をお勧めします。

ホームページは、作って公開して終わりではありません。閲覧環境は変わり、検索エンジンの評価基準も変わり、お客様の事業も変わります。それに合わせて改善を重ねていく運用が、ホームページを資産として育てることにつながります。

この視点で見ると、月額制プランや保守付き月額プラン(②③)には、構造的な問題があります。

②③の月額には、サーバー代や軽微な更新は含まれていますが、ホームページを時代に合わせて作り直す費用までは含まれていないことが多くあります。改善するときの費用が、契約に組み込まれていないのです。そのため、契約が続く限り同じホームページを使い続けるという選択が、結果として取られがちです。長い目で見ると、これはホームページが古くなり、効果を失っていく方向に働きます。

特に③の保守付き月額プラン(パターンB)では、もう一段、構造的な問題が加わります。業者側から見ると、ホームページを改善しなければ作業コストはかからず、月額は変わらず入ってきます。改善すれば作業コストがかかり、利益は減ります。改善提案がお客様に積極的になされないことがあるのは、この利益構造の延長線上にあります。

④ 買い切り+保守契約は、更新作業を保守契約に含めることで、ホームページを育てながら使い続ける運用ができます。閲覧環境の変化や事業の変化に合わせて、文章を直し、写真を入れ替え、ページを追加し、必要であれば部分的に作り直していくことができます。長い目で見て、時代に合った完成度の高いホームページを作りやすい形態です。

これがやまだやが ④ をお勧めする理由です。

ただし、これはやまだやの考えです。お客様の事業の状況によっては、別の形態が合うこともあります。最終的な判断はお客様ご自身が行うものです。やまだやの役割は、提案されている契約形態が実際にどれにあたるかを契約書から読み取り、お客様が判断するための材料を整えることです。

やまだやのセカンドオピニオン

業者から契約を提案されていて、それがどの形態にあたるのか判別できない方、すでに契約していて自分の契約内容を整理しておきたい方は、やまだやのセカンドオピニオンをご利用ください。

契約書を一緒に読み、上記の5項目から契約の実体を整理します。

やまだやで作り直すことを前提とした診断ではありません。今の契約や提案を整理して、お客様自身が判断できる状態にするための使い方ができます。